観光MBA受験とお勧め講義

今月のYouTubeテーマが「京大MBA・京大観光MBA・京大のこと」など、概ね京大受験に寄った内容で確定したため、今週はメンバーそれぞれが独自の視点で京大受験や京大についてを書いているかと思います。

私も今日は「受験~現在のM2に至るまで京大観光MBAとして面白かった授業」を鑑みながら執筆したいと思います。


受験について

観光庁(国土交通省)との連携で、京大と一橋大学に’観光MBAというコースが新設されたと知ったのは、2018年の秋口でした。
證券会社を辞めてから観光業に携わってきましたが、体系的に観光を理解していたというよりはボトムアップで自分のしたいことをしてきたと思っていたため、改めて「観光って何か」を学びたかったのが基本的な受験理由です。

また、「そういえば金融のことはプロとして詳しくわかるのに、観光のことって全然知らないよな」という自答から、受験を決意した側面もあります。

願書の受付期間を記憶していなかったこと、仕事が忙しかったことから、1期目の受験は断念。2期目に受験を決意しました。

2期目の受験を決めたのは早い段階でしたが、実際に受験に向けて用意した時間は1か月ほどでした。
一番苦労したのはWildさんの記事にもあった通り、願書(学修計画やビジネスに関する自分の意見を書くなど)がなぜか手書きだったというところ。就職活動時のエントリーシート(ES)手書きの会社を思い出しました。ちなみに京大観光MBAで記述した量、枚数は、ESのそれよりはるかに多かったです。
話が逸れますが、テストで手書きを要求されたり(M1前期会計他)、今期も手書きでレポートを出せという授業があったりして、京大の「手書き」への愛は甚だこのデジタル化時代においては時代遅れだと思ってます笑

私は證券→観光という異色の経歴ではありますが(京大MBAにはビジネスコースもあればファイナンスコースもある)、観光業に携わっていることから観光を受けるという道理がありました。ちなみに観光MBAは観光に関する実務経験3年以上が必須要件となっています。

本当は海外のMBAにトライしたい気持ちがありましたが、京都で起業してしまった以上、京都で通える・かつ観光を学べるところで学ぼうと決意した次第です。
書類は上記記述式のものの他、英語の能力が問われたことを記憶しています。
TOEICでも大丈夫ですが、TOEFLやIELTSのスコアシートを提出しました。

同期生観光MBAの英語の平均点はよくわかりませんが、TOEICで言えば第1期生は皆さん900 OVERでのスコア提出だったという話を聞きました。
私はアメリカに留学していた経験がありますが、英語はスコアではないと思っているタイプです。特にTOEICなんかで英語力は「絶対」測れないと思っています。(観光MBAには留学経験者や帰国子女、海外勤務経験者は多くいます)

京大の英語で開催されている講義も何コマか受講しましたが(卒業要件です)、英語で必要最低限のコミュニケーションを取れる能力と、スピーカーの話す英語についていければ全く問題ないと思います。プレゼンも授業によってはあります。
授業や講義とは別に英語での講演を聴く機会なども多いですし、英語能力はある程度必須だと思います。

MEMO
*今年の受験は英語能力試験の提出が不必要だそう。新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、今回の入試に限った特別措置。

書類審査通過後は、面接がありました。

基本的には自分の経歴に沿ったことを質問されたり、現在自分でしているビジネスの話をしました。現代のマネジメントの課題なんかについても話題が上がったような記憶があります。
また、私の場合、面談時間が大幅に想定時刻を超えた思い出があります。確か1名15分程度が課されていたかと思いますが、私は25分くらいの面談でした。観光MBAに関することというよりは、私のビジネスの話をずっとしていた記憶があります。(あとなぜか教授陣からのビジネス上のアドバイス笑 アドバイスが多分10分以上…)
前職で採用面接官を複数年やっていたのですが、採用面接される側に立つと案外緊張感があり、とても楽しく面談できたのを記憶しています笑

受験の話はここまで。もし個別にご質問がある方は、ページ下部に私のプロフィールからインスタやFBに飛べるので個別にご質問いただければ幸いです。


次に今まで既出でない、私が面白かったと思う授業のご紹介

―観光事業戦略論―

▲参照は大学院シラバスより

外部講師の池尾健先生が講義をしてくださいました。
元々ゴールドマンサックスや、エクイティ系ファンドでもお仕事されていたため、話が明瞭でわかりやすかった。特に、ファンド系のしがらみなどのプレゼンシートはまとまっていて、業界に携わってない人間にも分かりやすく、かつ分かりやすい言葉で説明してくださっていたのが特に好印象でした。

また人脈も広く、様々な外部講師(概ねほぼホテル関係業界人)がおいでくださったのも大きなプラスでした。
マネジングコントラクトをはじめ、アセットマネジャ―の役割など、どちらかというと投資側面からの視点を養うことができました。

最終プレゼンも面白いもので、それぞれのグループが一つのホテルを選択。
そのホテルに対する現状把握(想定シュミレーションを組み)をし、どうしたらよくなるかというコンサルティングを行いました。

この京コネメンバーであるChikaraさんと私は同じグループだったのですが、Chikaraさんが企業のValuation評価をしてくださいましたので、私は現状シュミレーションの大枠を作成。
数字の細かい調整はミーティングを重ねて作り上げました。

私たちの対象としていたホテルの関係者が最終プレゼンを聞きに来たのですが、私たちの作ったシュミレーションは、現状のホテル運営と相違があまりないというところを評価いただきホッとしたのを覚えています。
また、提案を評価していただいたこともうれしかったのを記憶しています。

私は今ホテルをはじめ、宿を複数オペレートしているので、色々な気づきがあったことも大きいです。
ホテル業界で働く人や金融でデューデリをしていた人、M&Aに興味がある人や、投資家目線を養いたい方なんかには、とってもいい講義だと思います。
お勧めします。

それではまた来週!

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卒業まであと半年 | 京コネ Kyoto Connection Base

[…] 去年2019年の後期に履修した授業の中では、前回の私の記事でも書いた「観光MBA受験とお勧め講義」こちらの中に書いてある「観光事業戦略」がお勧めです。今年の後期は、David Atkinson氏やHOTEL SHEで活躍されている龍崎氏が来賓されるということなので、今年も聴講しようかなと考えています。 […]

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