京大MBA -基礎科目- 観光MBA生の1例

こんにちは。
SNSを通じて京大MBA合格報告を多数いただいておりました。
合格された方、おめでとうございます!
思い起こせば僕等も2年前に入学を迎えたばかりではありますが、もうあと残すところ1日ほどで卒業を迎えます(明日かよ(笑))
コロナ騒動が始まってからは大学本校内での授業履修も数を減らし、あまり卒業の実感がないというのが正直な意見です。

さて、折角京コネに合格報告を複数いただいていたので、懐かしの基礎科目を振り返って当時使用していた教科書など紹介してみようかと思います。参考になれば幸いです。

私は、必修の基礎科目は以下の通り
・組織行動
・経営戦略
・マーケティング
・会計学
・統計分析

を履修しました。
観光経営科学コースでは基礎科目の要卒単位は10単位となっていますので、上記5科目で必要十分です。
その他、スーパーバイザーの助言もあり、
・ファイナンス
も履修しました。基礎科目は合計12単位の履修でした。




・組織行動
(京コネラジオ=YouTubeにもご出演いただいた若林直樹先生)

組織行動(Organization Behavior)は、企業組織の生産性や業績に影響を及ぼす個人行動や、集団行動、そして組織そのものの行動を研究する分野として定義されています。京大の講義では複数のケーススタディを用いグループワークなどを交えて理解を深めました。

テストはかなりボリュームがあった記憶があります。
専門用語の整理は必須で、論述のボリュームもそれなりにあったので鉛筆で回答しながら手が痛くなった記憶があります。
ある特定の企業について大企業病のことを事細かに書いて、自分なりの評価をした覚えがあります。
(確か試験前日にみんなで集まって語句整理などしました。学生らしい楽しい思い出(笑))

テキストは以下を利用しました。

僕等の時代は若林直樹教授が担当でしたが、先ほどシラバスを見たら別の先生の担当となっていました。履修の際はご注意ください💦

・経営戦略(椙山先生)

企業の業績の格差や存続可能性の違いを説明するため,マネージャーの選択と業績とのあいだにある関係を整理したものが,経営戦略論である。事業分野,製品やサービスの組み合わせ,組織構造,活動の範囲などの様々な選択に直面したとき,マネージャーとして判断する上で必要となる基本的なツールや枠組みを理解すること,これがこの分野を学習する目的である。 by 京大シラバス

人気な先生でしたが、私たちと同じタイミングで今月京大をご退職され、ご自身のご家族が代々運営されている学校法人へご栄転されるとのこと。
当時の授業は学生とのインタラクティブな質疑形式でした。
バーニーの企業戦略論<上><中><下>を半期でやるため、驚異的なスピードで進んでいきます。毎週ペーパーが課されましたがいい思い出。
気になったのが、この本日本語だとかなり読みにくいという点。
和訳を無理やりしている感じがあり、日本語がわかりにくい箇所が多い。学生によっては英語版を読んでいました方も多かったようです。人によっては英語の方がスムーズかもしれません…。

また、期末にはグループ企業研究の発表と、それに関連するレポートの提出がありました。(時間かなり割きました(笑))

・マーケティング(若林靖永先生)

市場を創造し、市場に適応するという事業における最大の課題を達成するのが、マーケティングの任務である。顧客との関係の創造と維持を目的とする、市場志向のマネジメントがその中心である。本授業では、広範囲にわたるマーケティング領域について、個々の技術・スキルではなく、トータルな組み立てをデザインする論理、そこで進行するプロセスについて学ぶことを目標とする。
by京大シラバス

この講義では基礎的なマーケティングの教科書を使いました。毎週1章ずつのペースで進み、1章を1枚のレポートにまとめるというのをずっと繰り返します。
講義内では先生がランダムに生徒をピックアップして巻末の演習問題を1問ずつ
解いていくという方式。何事においても言葉の定義することがいかに大事かを学んだと思います。
定義しないで議論していると軸がぶれるし良い突っ込みを頂きます。

テストはALL筆記。与えられた設問(確か10問くらいあったと記憶)から自分で何問かを選んで記述。鉛筆で書きなぐるのでこのテストも腕が痛くなりました😢
コロナになって非対面となってから少し試験の体系が変わったらしく、後期に履修されたM1の方に聞いたところ期末試験はレポートでの提出だったようです。私たちの時は前期科目だったのでそこもコロナにより変わったところです。

・会計学(草野先生)

本講義は,近年の会計制度の動向を理解するために,財務会計の基礎理論を学習することを目的とします。財務会計とは,企業外部の利害関係者(投資家や債権者など)に情報を提供するために行われる会計のことです。財務会計の基礎理論を習得するためには,
①財務会計情報の作成方法(会計ルール)を知る必要があり,そして
②作成された会計情報を誰がどのように利用するのかについて,理解しなければなりません。さらに,
③企業の経営者も自らが作成した会計情報を活用するために,経営者による会計行動についても考える必要があります。
このような一連の流れを見ることによって,会計が経済社会にどのような影響を与えているのかについて理解することができます。本講義では,財務会計情報の作成方法(会計のルール)の背後にある基礎概念も含め,幾つかの項目を取り上げて,会計のルールについて解説します。
by京大シラバス

内容はあくまで基礎的な会計学のこと。
中間テストと期末テストがありましたが、採点が【超】辛口でした。
私は証券会社出身で会計のことはある程度理解していたと自負していましたが、中間テストはズタボロな点数で驚きました。同期生で現役の公認会計士も履修していましたが、悲惨な点数(まず平均点が低い)でまわりもみんな頭を悩ませていたことを覚えています。
また、赤点(?)で追試を受ける人も相当数いました。。。
実務での会計と、学術上での会計に乖離があるなと思った講義でした。
講義内で提供される会計関連の情報(新聞の抜粋など)は真新しいものが多かったのは好印象でしたが、実際今現行で使われない税制についても学ばなければいけないのは、個人的には なぜ??? と思ったのを覚えています(笑)

恐怖のテストは筆記。こちらも腕が痛くなるほど量を書きます(笑)
観光経営コース同期生のCHIKARAさんは日本語で書くのを途中で諦めて、途中から英語で書いたというツワモノ(笑)観光MBA同期の中で伝説になっています(笑)

少し余談ですが、この講義は日本証券アナリスト協会のプライマリー・プライベートバンカー資格試験の一部免除対象科目となっているようです。

・統計分析(松井先生)

世の中には様々な資料やデータが存在する。統計学は、集団現象に関するデータを収集し、その集団の特質をデータに基づいて記述・推測する方法に関する科学である。経営分野においては、投資戦略、品質管理や市場調査などに加え応用範囲も広く、また近年ビックデータやデータサイエンスで注目されているように、統計学の知識や活用能力は重要性を増している。特に、膨大なデータが氾濫する今だからこそ、データが語っている現実を正しく理解し、他人のデータ解釈に騙されて判断を誤らない、そんな目が必要とされる。そのような目を与えてくれるのが、基本的な統計の考え方となる。
 本講義では、 統計学について全く知識のないか、あるいは大学で学んだけれども忘れてしまったという水準から始め、実証分析における客観的分析手法としての統計学の基本的な考えを理解した上で、実務において、重要性が高い分析手法に限定して習得することによって、データを正しく収集・分析し、適切な評価・判断を下せる能力を身につけることを目指す。そこで、単に公式を暗記するのではなく、統計学の考え方を理解した上で、実際に実務で利用できるようになることに重点を置く。by京大シラバス

とってもとっても苦労した講義。キョウコネメンバーで統計が好きな木村君やFayさんにとっては易しめの講義だったようですが、おっさんは苦労しました。

統計って確か大学でも履修したような覚えはあったんですが、社会人になってから全く使いませんでした。証券会社での私は営業でしたし、株式や転換社債や外債・為替の計算などはしても統計に関連することを自分で計算すること自体なかったと思います。むしろBloombergやら会社内部のクオンツなどの関係部署が勝手に算出してくれてる。今の会社でも統計はほぼ使わないので苦労しました。

という話は置いておいて、統計があまりわからなかったので色々と本は読みました。買うの恥ずかしかったけど、漫画になってる統計の本なども購入しました(笑) 色々と抜けている気もするけど、概念的・体系的なことは理解しやすいと思います。これ↓(笑)

統計の試験は計算機や物差しなど持ち込み不可で、白紙の計算用紙が配られ、設問に対し手計算して回答するというものでした。
MBAの中でも自分が所属するコースに応じて回答する設問が違ったと記憶しています。

京コネのCHIKARAさんは以下の参考書も参考にしていた様子。

統計も若干名の方が追試を受けていたイメージがありますが、みんなきちんと進級されたのでみなさん大丈夫だと思います!
中々難しい試験でしたがきっと卒業研究の研究分析時にも役立つ講義だと思います。

<番外編>

・ファイナンス (砂川先生)

ハーバード・ビジネススクールでは,コア科目に FinanceⅠとFinaiceⅡがあります。この講義は前者に相当します。講義では,グローバルスタンダードなビジネスリテラシーである財務分析とファイナンスの基礎理論を理解し,
① ビジネスや投資計画の財務モデルを作成し評価指標を計算できるようになる
② 財務計画とビジネスの関連性が説明できるようになる
③ スタンダードなリスク・リターン関係と資本コストの算出,および価値創造の原則について理解する
ことを目的とします。とくに,ビジネスプランにおける財務計画を策定し,ビジネスの価値を算出するためのスキルを修得することを重視します。なお,本講義はシスメックス寄附講座の協力を得て開講されます。
By京大シラバス

ファイナンスについては観光コースは必修から外れますが基礎科目の一つ。私は当時のスーパーバイザーの教授に取ったらいいんじゃないかとお勧めされ履修をしました。履修時点での先生は砂川先生だったのですが、シラバスを見たら加藤先生という方に代わっていました。

当時、1回目2回目は全然ついていける内容でしたが、3回目4回目となるにつれて進むスピードが超絶早かった気がします。それこそファイナンシャルプランナーなど資格を持っていたり、前職の証券会社の知識は使える部分もありましたが、基本的には勉強しないと毎回の課題は解けなかったように思います。

最終的な試験はパソコンが持ち込み可能で、エクセルを利用して企業価値などを算出できたので、統計学のPCや計算機なし(計算用紙白紙のみ与えられる)に比べると、先生のやさしさを感じました(笑)

参考文献は私たちの時も先生が変わっても同じものが掲示されてます。

ファイナンスは他の発展科目やMBA生としてベーシックな部分になるので観光MBAだとしてもMBAホルダーになるためには必須な知識かなと個人的には思います。

また、このファイナンス科目も日本証券アナリスト協会のプライマリー・プライベートバンカー資格試験の一部免除対象科目です。ファイナンスコースの方は履修必須だったと思います。 


こう考えるとM1の一番初めの半期はとっても忙しかった思い出があります。
会社との両立がとても苦しかった時期でもありました。

みんな同期生とやんや言いながら学修したり意見交換したのもとてもいい経験です。

明日卒業という事実についての実感はこの記事を書いていてもまったくわいてこないのが本音ですが、合格された皆様本当におめでとうございます。時間は有限です。精一杯人脈を拡げて楽しい京大MBA生活を送れます様願っております!

またたまにはこのような目線の記事を執筆したいと思います。

それではまた。