伝統文化の大渋滞~町家×リノベーション×京友禅~

町家

Go To Travelキャンペーンの影響もあるのか、京都市内は混雑してきたように感じます。海外からの観光客がいないのでコロナ前のような状況ではありませんが、それでも街に出れば「人多っ」と感じるので、そりゃオーバーツーリズムが懸念される訳だと身に染みて感じております。

今週のTAKAさんの記事にもありましたがそろそろ紅葉の時期ですね!紹介されていたどのスポットも本当にきれいです。昼と夜とで雰囲気が変わるのがまた楽しみなところです。個人的にはこのHP立ち上げ当初に紹介させていただいた神護寺の紅葉がおすすめです。大階段の両脇にそびえる真っ赤なもみじが圧巻です。

今回はそんな紅葉巡りや京都観光の中で立ち寄っていただきたいスポット「京町家 繭」についてご紹介いたします。

京町家 繭とは

烏丸御池・二条城の近くにある体験工房やカフェなどが集まる複合施設です。外観からはそんな雰囲気が全く分からず、どこかのお店かなという印象なのですが、一歩足を踏み入れると京都らしい素敵な世界が広がります。アイキャッチ画像が外観の写真です。

▲入口を進むと・・・

ここの建物は大正末期に建てられており、なんと築後約70年も経過しているそうです。典型的な京町家の形をしており「ウナギの寝床」状の細長い造りとなっています。

入口付近には和雑貨ショップ、中に進むとカフェ、さらに一番奥には京友禅体験工房があります。まだ奥に何かあるの?と改めてウナギの寝床の面白さを感じることができます。

ショッピング&ランチorカフェ&体験がワンストップでできちゃいます。

明治38年創業の西村工芸染織株式会社の三代目がもっと人々に染色の世界を知ってもらいたい、心に残る楽しい体験をしてもらいたいとの想いから、京友禅染めや風呂敷包みを体験できる工房と、自分の居場所・感度の高い商品を提供する「京町家 繭」を立ち上げ、現在に至るそうです。

建物について

ここにはもともと町家に改築、増築を重ねた事務所が建っており、町家の面影は無くなっていたそうです。再生にあたり、既存の柱、梁以外はほとんど使い物にならず、他の場所で解体された町家や修復中の寺院などから材料を寄せ集め、それらを最大限利用しパッチワークして再生されたそうです。施設内には丸太梁があらわに出ている個所があったりと趣があってお洒落に生まれ変わっております。

再生を手掛けられた建築事務所のHPに詳細及びビフォアアフターの写真等が掲載されておりますので、是非ご確認ください。建物自体の構造の面白さ、再生の難しさ、町家の奥深さが感じられます。

参考 繭/Mayu森田一弥建築設計事務所

和雑貨ショップ 繭

▲この奥を進むとショップと体験工房があります

ここでは京都の町家工房にて、手作業で模様を入れたオリジナルの和雑貨が販売されており、手ぬぐいやポーチ、和柄タンブラー、ペンケース、メガネケース等、自分へのご褒美やお土産に持ってこいのアイテムが揃っています。まさに、京都で作った京都でしか買えないものが揃っています。レトロモダンな和柄がとてもかわいく、珍しい雰囲気のものが多かったです。私はこちらの印鑑ケースに一目ぼれして購入しました。

お値段はそこまで優しくないです(笑)。

京友禅体験工房

ここでは京友禅体験から風呂敷包み方教室、お箸&お箸入れ作り体験をすることができます。特に京友禅体験は海外のお客様に人気のメニューです。入門コースと本格コースとあり、気分に合わせて作りたいもの、染めたい柄、摺り込む色を自分好みで選んで、自分だけのオリジナルアイテムを作ることができます。

路地奥Garden168(イロハ)

路地奥にある京町家の隠れ家的な佇まいのCafé & Barです。Café & Barなのでコーヒーなどのカフェメニューに加え、アルコールのドリンクメニューが豊富です。食事もお酒に合うおつまみからサンドイッチ、パスタといったごはんメニューもあります。中庭に面しており、町家の雰囲気を存分に味わいながらゆっくりできる癒しのスポットです。

15時に一度閉まるのでご注意を!

路地奥Garden168営業時間
月水木日 11:30~15:00/18:00~23:00
金土   11:30~15:00/18:00~00:00
火曜定休日

アクセス、営業時間等はこちらをご確認ください。

参考 アクセス有限会社丸益西村屋

一か所で京都の伝統文化に触れることができる素敵なスポットです。京都観光の際にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか^^