心の赴くままに:京都国際マンガミュージアム

火の鳥

ご無沙汰してます、Wildです!

秋といえば、”食欲の秋” ”読書の秋” ”スポーツの秋” ”芸術の秋”と色々あります。皆さんが大好きな”秋”は何でしょうか?KCB仲間たちも”食欲” ”芸術”などに注目して良質な記事を書いているので、ぜひご覧ください。

私は”読書の秋”に着目。今回、京都国際マンガミュージアムをご紹介させていただきます。

私自身も漫画が大好きで、鬼滅の刃、キン肉マン、はじめの一歩、進撃の巨人などが最近のお気に入りです。最近は娘たちの漫画熱が高まっていて、鬼滅の刃、ドラえもん、クレヨンしんちゃん等を読み漁ってます。

鬼滅の刃に関しては、娘たちとのコミュニケーションツールになっており、最近公開された劇場版にも娘たちと早速鑑賞してきました。

家族全員が漫画好きということで、家族揃って訪問してきました。

京都国際マンガミュージアムとは?

京都国際マンガミュージアムは、京都市と京都精華大学の共同事業で、マンガ資料の収集・保管・公開とマンガ文化に関する調査研究、これらの資料と調査研究にもとづく展示やイベント等の事業を行うことを目的として設立された日本でも珍しい漫画の博物館です。

昨日の日経新聞では、『かつて京都には「番組小学校」という日本初の学区制小学校があった。明治になり政治経済の中心が東京へ写り活力を失った京都は「まちづくりは人づくりから」と学校を整備した。全国の公立小学校は平成の始めに比べ約5200校減少したという。京都市内でも統廃合が進み、学校美術品の散逸を防ごうと22年前に博物館ができた。「町衆」の町は学校の保存や活用に熱心に取り組んだ。それぞれ京都芸術センター、京都国際マンガミュージアムになった明倫小学校、龍池小学校の例はよく知られている』と紹介されていました。

建物は?

博物館的機能・図書館的機能だけでなくカフェも併設した、文化交流施設となっており、建物自体は昭和初期建造の元・龍池小学校校舎を活用し、当時の佇まいを残しています。

京都の歴史やその土地の意思を大切にしている建物ということがよくわかります。小学校の面影を残すレトロな外観とガラス張りの増築部分は、新旧の激突を示しているように感じました。歴史を大切をする中で新しいものの積極的に取り入れて町全体を活性化させ続けている京都らしさを表現した建物であると感じました。

外観
▲小学校の面影が色濃く残る外観

中身は?

江戸期の戯画浮世絵から明治・大正昭和初期の雑誌、戦後の貸本から現在の人気作品、海外のものまで、約30万点(2016年時点)。これらの資料をもとに進められる調査研究の成果は、展示やセミナー、ワークショップという形で発表=公開されているようです。

京都精華大学の研究の場となる一方で、地域の方だけでなく観光客も集まる憩いのスポットになっています。読書スペースがふんだんに用意されており、室内や屋外の人工芝で寝転んで読みふけることも可能です。

カフェも併設されているので、美味しいコーヒーや軽食も楽しめることができます。閉館から開館までずーと籠る人もいるようで、私たちの家族も3時間ほどゆっくりした時間を過ごすことができました。

訪問日当日は、お日柄がとても良かったので、庭となっている人工芝に寝転んでうたた寝しながら、ゆっくりと漫画を読みふけることができました。

▲中は著作権の宝庫なので基本的に撮影NG です。入り口にはしっかりコロナ対策。

経営学の理論に、ヘンリー・チェスブロー氏が提唱したオープンイノベシーションというコンセプトがあります。この博物館の誕生背景にある「既存建築物の再生に向けた大学・行政・民間との連携」というのは、オープンイノベーションの実践の中で獲得できなものなのではないか?みたいなことを考えると、少し違った目線でこの博物館を楽しむことができました。

日経新聞の締めのメッセージには「市民、行政、民間企業がタッグを組んだ幸福な建築の再生」とありました。ぜひこの幸福な建築の再生を素敵な人と味わってもらえたらと思います。

それでは、また!

▲お勧めの紹介動画です
ミュージアム情報
開館時間:10:00~18:00(最終入館時間:17:30)
休館日:毎週水曜日(休祝日の場合は翌日)、年末年始、メンテナンス期間
アクセス:〒604-0846
     京都府京都市烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
     京都市営地下鉄地下鉄 烏丸線・東西線 烏丸御池駅下車(2〜6分)