心の赴くままに:大人の学び直しとは?

青りんご

ご無沙汰してます、Wild81です!

9月2日(水)から京コネのYouTubeチャンネル、KCB Radioが再開しました。9月のテーマは「京大・京大MBA」です。9月9日(水)はゲストに京都大学 経済学部 若林教授をお迎えしますので、ご興味ある方はぜひご視聴ください!

今回のテーマは「大人の学び直しとは?」です。前回のKCB RadioでDJ力さん「どうして大学で再び学ぼうと考えたんですか?」という質問をきっかけにテーマとして選びました。

私が現在の大学院で学び直しをしたくなったのは、「勉強による充電が必要だった」「元々興味のあった経営の基本を学びたかった」「観光という切り口で大学にイノベーションを起こしたい」という理由です。

読者の皆様も自分を高めるために様々な挑戦を行っていると思います。皆さんはどんな理由から学びを深めていますでしょうか?学び直しに対して背中を押してくれる出口治明氏の動画を見つけたので、ぜひご覧ください。

「フィンランドでは市民の3分の1の人は転職のタイミングで新しく大学、大学院、専門学校に入って、違う勉強をしたり新しい資格をとって人生にチャレンジしています」「チャレンジするためにも勉強は必要ですよね。そういう意味では社会人の皆さんも一生学び続けることにチャレンジして欲しいと思います」といったコメントを皆さんどう受け止めますか?

社会人の学びの場としての大学

文部科学省のデータによると、企業の研究者に占める博士号取得者の割合などでも日本は他国に比べ低いのが現状です。下のグラフの右端が日本で4.4%です。左端のオーストラリアは16.3%です。約4倍の開きがあります。

左のグラフからは、多くの企業が外部教育機関として民間の教育訓練期間を活用している一方で、大学の活用はごくわずか(約16%)ということがわかります。また、右のグラフから、大学等を活用しない理由として「大学を活用する発想がそもそもなかった」「大学ではどのようなプログラムを提供しているかわからない」などが上位を占めています。社会人の学びの場として大学等が選ばれていない現状がよくわかります。

企業の外部教育機関としての大学の位置付け(文部科学省データ)

社会人が大学のプログラムを気軽に利用できる方法

大学というと少し敷居が高いイメージありますが、インターネットの発達により気軽に大学のプログラム等を利用できるサービスが充実してきています。ここでは、大学が提供しているオンライン講座等についてご紹介させていただきます。

MOOC

MOOCという言葉をご存知でしょうか?Massive Open Online Courseの略で、日本語では「公開オンライン講座」とも呼ばれています。MOOCでは一部を除き、ほぼ無料で大学の授業を受講できます。つまり、ネット環境と学ぶ意欲さえあれば、年齢や収入状況に問わず誰でも受講できるサービスです。

海外では、edXCOUSERAUdasityあたりが有名です。一方日本では、JMOOCが日本最大のプラットフォームになっています。東京大学はCOUSERAにプログラム提供も開始していて、東大の良質な講義を英語で受講することができます。修了証も発行されるサービスもありますので、ぜひ一度アクセスしてみてください。

世界のMOOC事業者(文部科学省)

MOOC以外にも

各大学はMOOC以外にも様々なオンラインコンテンツの提供を開始しています。オンデマンド、Webinerタイプの講座が中心です。

まずは京都大学変人オンデマンドです。京都大学の研究成果をもとにした講座のオンライン配信サービスで、月額1000円でユニークな講座を楽しめます。次に紹介する立命館大学アカデミックセンター主催のオンラインセミナーです。8月からサービスが開始されており、前段でご紹介した出口先生も講座にご出演されています。webiner形式なのでオンラインではありますが、双方向コミュニケーションが行えるタイプの講義で、各講義1,500円で楽しめます。

最後に

出口先生は日本の社会人が勉強しない原因として「長時間労働」「職場での飲みニケーション」などを挙げています。企業だけでなく個人レベルでも意識改革が必要だと思います。

サイボウズの青野社長もリカレント教育についてコメントしています。「これからは最終学歴よりも”最新学習歴”」というメッセージがとても印象に残りました。私自身も、人生100年、学びを継続して自分自身を高めていきたいと思います。

このブログを通じて、少しでも皆様の中にある「大人の学び直し」について、考えるきっかけになれば幸いです。

それでは、また!