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皆さんこんにちは。
最近浜松市も41.1℃を記録したとのことで、これじゃあ熱中症患者が増える一方ですね。水分と塩分を取ってこの亜熱帯化している日本の夏を乗り切りましょう。かくいう京都も体感では40℃を超えている気分になります。

以前ビール好きをほのめかす記事を書いたことがありますが、今日は京都で頑張る「クラフトビール醸造所のお話」をしようと思います。

クラフトビールの定義

クラフトビールの定義.by brewer association
The following are some concepts related to craft beer and craft brewers:
・Craft brewers are small brewers
・The hallmark of craft beer and craft brewers is innovation. Craft brewers interpret historic styles with unique twists and develop new styles that have no precedent
・Craft beer is generally made with traditional ingredients like malted barley; interesting and sometimes non-traditional ingredients are often added for distinctiveness
・Craft brewers tend to be very involved in their communities through philanthropy, product donations, volunteerism and sponsorship of events
・Craft brewers have distinctive, individualistic approaches to connecting with their customers
・Craft brewers maintain integrity by what they brew and their general independence, free from a substantial interest by a non-craft brewer

要するに、「小規模の醸造所」で製造されていること、「伝統的でありつつも、時には非伝統を取り入れ、かつイノベーティブであること」などが挙げられている。
小規模の醸造所で作る、多種多様で個性的なビールであり、革新的であること。
日本で増えているクラフトビールも確かに個性的なものが増えていますよね、味もパッケージング名も。

世界では実に100種類以上のクラフトビールがあるといわれていますが、日本でクラフトビールが製造されるようになったのは1994年で、当時酒税改正法が施行されたからだそうです。

1994年の酒税改正法

1994(平成6)年4月、酒税法の改正により、ビールの製造免許をとるのに必要な最低製造量がそれまでの年間2,000KLから清酒と同じ60KLにまで引き下げられた。これにより、大手メーカーにしか許されていなかったビール製造が、各地の中小メーカーにも可能になり、日本全国で個性豊かな「地ビール」が誕生することになった。by キリンビール


世界のビール市場とクラフトビール市場

▲出典:キリンビール

少しデータが古いですが、2019年の時点で販売容量は減少しているものの、年間5000千キロリットル消費=500万キロ=国民一人当たり年間約38ℓ消費販売。月間に直すと一人当たり約3.1ℓ消費。確かに現実的な数字ですね。

でも私は一人で一晩に5杯くらいはビール飲むので400ml×5杯=2ℓ
週3回くらい飲んでると試算すると、×3(週3)×4(月4週)×12(か月)=288ℓ。一般の日本人の7.5倍は消費してますね。もちろんビールの後は焼酎やらを嗜んでいますので酒の総量はすごいです。お酒業界に貢献しています笑
これで私のビール好きが立証されました笑
だからビール腹が直らないんですね😿

▲出典:キリンビール

ビール市場が近年低下してきているのは、若者がお酒を飲まなくなったという理由も挙げられると思います。一方チューハイがすごい勢いで伸びているようです。ワインやサワー、ハイボールなどは総称して【RTD=Ready to Drink】と呼ばれますが、ここが顕著に拡大していますね。ハイボールの文化を作ったマーケターもすごいなと思います。
では、クラフトビール市場はというと…

▲出典:キリンビール

これまた古いデータで申し訳ないのですが、ビール市場にくらべ、いかに日本のクラフトビール市場が小さいかわかります。
日本ではビール市場に対して、クラフトビール市場は約1.5%の規模しかないのは残念。今後に期待。

▲日刊新聞2020年1月1日の記事の抜粋

直近データがないのが残念ですが、足元での市場は伸びているようです。
年間4.4万キロリットル。ビール市場に比べてその差は天地の差。
まだまだ可能性のある個性派ビール業界、ぜひとも頑張ってほしい。

クラフトビールの種類

クラフトビールは世界に100種類以上あるといわれています。

▲出典:ヤッホーブルーイングさん

日本のクラフトビールはほとんどが「ピルスナー(チェコのピルゼンが発祥)に分類」されているそう。
ちなみにピルスナーはビール製法の一つ。
皆さんよく「ラガービール」とか「エールビール」とか聞くと思うんですが、それはズバリ「発酵の違い」にあります。

▲出典:ヤッホーブルーイングさん

とてもよくまとまっていたので画像をヤッホーブルーイングさんより拝借しています。図面右側に書いてある通り、上面発酵なのか下面発酵なのかにより大きく分類されます。ピルスナーはラガーの一種(ラガー酵母は下面発酵酵母)といわれています。

京都のクラフトビール醸造:私の一押し


話が長くなりましたが、京都には「京都醸造―Kyoto Brewing Co.―」という個人的に好きなクラフトビール醸造会社があります。


参考 京都醸造kyotobrewing.com

▲京都醸造のPaul君と

実はPaul君も私の前職である野村證券の出身。しかもIB部門でアルゴリズム解析をしていた実力派。彼がなぜ京都醸造に参加したかはこちらをクリック笑

證券マンからビール醸造に転生するというのは、仲良し野村OBにもいないので特に話が新鮮でした。やはり頑張っている人は目が輝いている。とっても楽しそうにビールの話をしていました。

彼らの作るビールの中で私が一番お勧めしたいのが「なごり雪」
京都タワーの地下にあるバーでも飲めるし、結構色んなところに卸しているようです。

参考 なごり雪Kyoto brewing.com

スパイシーな香りの中にも、フルーティな香りが漂い、かなり飲みやすい癖のないビールだと思います。舌触りも滑らかで、デザートビール系だと自分は勝手に位置付けています。甘ったるく感じず、すっきり薫る感じです。正直に何杯でも行けてしまうおいしさです。
是非トライしてみてください。

東京にも卸しているので是非お近くにクラフトビール店があるか覗いてみてください!

彼らは、彼らの醸造所/タップルームも公開しているので、是非ウェブサイトをしてみてください。彼らのビール愛は素晴らしいので、本当にお勧めします。
参考 京都醸造kyotobrewing.com

他にもお勧めしたい京都オリジナルのクラフトビール

参考 京都ビアラボkyoto beer lab

こちらは、七条高瀬川を高瀬川沿いに北に向かって歩いてすぐ。東側にあります。

私の家からも近いのでたまに利用させていただいています。
利用者は外国人の方が特に多く感じます。
面白いのが、バーの裏手に醸造スペースがあり、ビールをその場で造っているのです。また、オリジナルビールとして、「茶ビール」などを醸造していて、クラフトビールの名前にふさわしいビールがたくさん選べます。

ビアグラスもユニークで、鳥獣戯画がちりばめられていておしゃれ。

京都駅からもアクセスが良いので、三十三間堂の帰りや智積院の帰りに寄るのも楽しいと思いますよ。


▲ビアラボ代表の村岸さんが「茶ビール」について語っています。

長くなりましたが、クラフトビール業界は今後も伸びしろのある業界だと思ってます。そして何よりビールの個性・多様性が楽しい。人間十人十色ですが、ビールも十ビール十色。

世界中で酒消費が低下している中、高級酒市場は伸びていたりクラフトビール市場が伸びているなど、業界構造を見ていると特に面白いです。

是非この機会にご自身のエリアにあるクラフトビールを堪能しながら、京都醸造や京都のクラフトビールもトライしてみてください。