心の赴くままに:京都観光概観

送り火

ご無沙汰しております、Wild81です!暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

本日は京都の観光状況の外観について少しお伝えできればと思います。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、具体的にどれ程の影響が京都で起きているのかについて”京都市観光協会(DMO KYOTO)”のデータをもとにご紹介させていただきます。

そもそも京都市観光協会って何なの?については、ホームページから一部抜粋してご紹介させていただきます。

京都市観光協会は、”京都市域において唯一、観光の振興を目的に活動する団体として、行政はじめ関係諸団体との連携のもと、京都ならではの観光資源を活用した事業実施や観光情報の発信など、戦略的な事業展開により京都の観光振興を積極的に推進” ”行政と一体的に観光振興に取組み、日本のDMOのロールモデルとして、国際文化観光都市「京都」の持続的な成長を、関係事業者の皆様と共に創り上げる”などを目的に活動を推進している組織です。

ホームページが洗練されていますし、非常にわかりやすく情報がまとめられているので、京都観光に興味がある方はぜひ一度ご確認してみてください。

参考 京都市観光協会京都市観光協会とは

京都市観光教会データ月報(2020年6月)では、更に詳しく京都観光の現状を紹介してくれています。

まず、京都市内外国人延べ宿泊客数は、『前年同月比99.8%減の510人となり、全ての国・地域において外国人の宿泊ほぼゼロとなる状況が3ヶ月にわたり続いている。』という衝撃的な数値が発表されています。一方で、『前月2020年5月(183人)と比較すると、約3倍にまで宿泊需要が増加している。国内での都道府県を跨いだ移動が徐々に回復する中で、留学生など国内に長期滞在している外国人の移動が増加したこと等が要因と考えられる。』という前向きなメッセージも発信されております。

また、京都市内日本人延べ宿泊客数は、『前年同月比76.4%減と大きく減衰したが、前月(同94.7%減)と比較すると18.3ポイント高い伸率となった。』こちらも大幅な減衰傾向が示されています。一方で、『6月19日以降、全国的に都道府県を跨ぐ移動や旅行も解禁されたこと等に後押しされ、近畿圏を中心に入洛客が増えてきていることなどにより、新型コロナウイルス感染症の影響が顕著に現れ始めた2020年2月以降、前年同月からの減少幅が初めて改善した。』というこちらも前向きなメッセージが発信されております。

実際に京都市中心部を歩いていると市民の方が大勢歩いているので、こういった数字ほどの影響を感じないのですが、観光地まで足を伸ばすと確かに観光客がまばらなため、こういった数字の信憑性を肌で感じることができます。京都の観光実態が掴めるサイトになっておりますので興味ある方はぜひご参照ください。

参考 京都市観光協会データ月報2020年6月
▲京都市観光協会データ月報(2020年6月)より

毎年8月16日夜に行われる五山の送り火も、今年は規模を大幅に縮小して開催されました。五山の送り火は、京都市内を囲む中腹に「大」や「妙・法」の文字、船や鳥居の形で火を灯し、お盆に迎えた先祖の精霊を送る伝統行事です。眺めの良い河原や橋の上には毎年大勢の見物客が集まるため今年は密を回避する必要があり、点火は頂点、中心の「点」だけに絞られました(アイキャッチ画像は例年の送り火のもので今年のではありませんのでご注意を!京都フリー写真素材)。

KBS京都の案内では「大切な人のため送り火は家から。」というメッセージが添えられています。今年ならではのメッセージだと思います。

昨年は私も家族総出で見物しに行きました。次女を肩車しながら大勢の見物客を掻き分け、大粒の汗を流しながら、東山の「大」の文字、松ケ崎の「妙・法」を神宮丸太町界隈の河原沿いから見学したの思い出が残っています。来年こそはこの状況が改善され、熱気と幻想感溢れる送り火が再び京都の町を彩ってくれることを願っています。

それでは、また!