コアな話:京都七福神めぐり

七福神

京都にはいろんな楽しみ方があるのですが、京都七福神巡りってご存知ですか?
七福神めぐりの他にも、京都十二薬師霊場などもあります。
御朱印男子や御朱印ガールが増えている昨今、ご存知の人も増えているのではないかと思います。

京都に住んで拾年弱となりますが、京都住まい3年目くらいの時に七福神をめぐりました。当時私は證券会社に勤めていたので、もちろんお金の神様である「弁財天」を中心に、7人の福の神と対峙してきました。

ちなみに色々と調べて後からわかったことですが、七福神巡り自体、京都が発祥だそうです。いつもの観光コースとは違うコースをめぐることになりますが、是非体験してもらいたいと思います。

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京都の七福神とはどこにいるの?…
①六波羅蜜寺
②恵比須神社
③東寺【教王護国寺】
④萬福寺
⑤松ヶ崎大黒天【妙円寺】
⑥赤山禅院
⑦革堂【行願寺】
Wikipediaより抜粋
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豆知識:京都十二薬師って?
①平等寺
②東寺
③水薬師寺
④壬生寺
⑤地福寺
⑥福勝寺
⑦雙林寺(そうりんじ と読みます)
⑧大超寺
➈薬師院
⑩大福寺
⑪西光寺
⑫永福寺

今回は京都七福神のお話の為、七福神を一緒に廻ろうと思います。

①弁財天を祀る 六波羅蜜寺

▲六波羅蜜寺

踊り念仏で知られる市聖(いちのひじり)空也(くうや)が平安時代中期の天暦5年(951年)に造立した十一面観音を本尊とする道場に由来し、当初西光寺と称した。by. wikipedia

空也像は皆さん日本史で習ったので覚えていると思います。
念仏を唱える口からにょろっと六体の阿弥陀が現れたという伝承のままに洗練された写実彫刻が祀られてます。

私は千葉県の生まれだったので、中学の修学旅行で確か六波羅には来た覚えがあります。空也上人立像の他にも伝・平清盛像、運慶の真作と見なされる地蔵菩薩坐像など重要文化財が眠っています。
この境内に、弁財天があって、御朱印がいただけます。

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住所:東山区大和大路五条上る
アクセス:市バス206「清水道」から徒歩5分

②恵比須神社

▲今年1月のえべっさん

「しょーばーい はーんじょー(商売繁盛)で さーさもってこーい(笹持ってこい)」って関西人は馴染みあるフレーズじゃないでしょうか。
大阪では今宮戎がかなり有名ですね。
京都では東山区にある京都ゑびす神社がそれにあたります。

ゑべっさん という愛称で慕われています(関東にいたときは聞いたこともなかった!大阪転勤になり、今宮戎をしってからゑびす神社はご縁を頂戴しています。何せ商売繁盛の神!)

正月の「十日ゑびす」は、何万と人が集まります。私も毎年欠かさずゑびす様にお参りに行ってます。今年のゑびす参りは観光MBAのさき©と行きました☺懐かしい。

その名の通り、えびす様が祀られていて、御朱印もえびす様になります。

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住所:東山区大和大路通四条下る
アクセス:京阪電車「四条」駅から徒歩7分または地下鉄「四条」駅より市バス207「四条京阪前」

③東寺【教王護国寺】

東寺は毘沙門天様がいらっしゃいます。結構いかついインド武勇の神さんです。
貧乏神も追い払えるくらい強い神様だそうで、ご多幸がありそうです笑

みなさんご存知、弘法大使が平安時代に建てたお寺です。夜にはライトアップしていることもあるし、境内に入らなくても5重の塔が見えていい感じですよ。
東寺の毘沙門天さんはちなみに国宝です。1.9mのイケメン武勇神なので是非拝観して行ってください。リーゼント社長もいかつさでは負けないかもしれません…

▲東寺の五重の塔

住所:南区九条通大宮西入る
アクセス:近鉄京都線「東寺」駅

④萬福寺

ここは宇治市にあり、市内からは若干遠目で私は車で行きました。

このお寺は「布袋様」が祀られています。あのでぶっちょお腹の布袋様です。

このお寺は穴場スポットで、観光客はそこまでいなかったように記憶しています。境内に入ると、佛教の百科事典とも呼ばれる「一切経」の版木が約6万本も保存されていることを知れます。圧巻の本数で、重要文化財に指定されているので、訪問した際は是非拝観してみてください。

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住所:宇治市五ケ庄三番割
アクセス:JR奈良線「黄檗」駅、または京阪「黄檗」駅から徒歩5分

⑤松ヶ崎大黒天【妙円寺】

▲大黒さんの写真じゃないですが秋は紅葉が見事です。穴場

こちらも京都市内からは多少距離があります。京大よりさらに北に行く修学院のあたりにあります。(五山の送り火の「法」のあたりになります)

祀る御神さんは「大黒天」 大黒天は元々は古代インドの破壊神・・・・
破壊神だったのですが、鎌倉時代に日本古来の神である大国主命が「だいこく」と読めるからと、2つの神さんが一緒になり、最終的に俵に乗り、打ち出の小槌を持った優しい福神に変身し、台所の神様になりました。
昭和44年1月20日、信者さんの献灯により堂宇が焼失ししてしまったところ、大黒さまは水火を免れ、無事ご出現されましたということにより、「火中出現 火伏守護の大黒さま」として崇拝されています。

Fayさんが愛宕さんについてハイキング記事を書いてますが、愛宕さんも日の神様を祀ってます。Fayさんの記事はこちら:「愛宕山をハイキング

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住所:左京区松ヶ崎東町
アクセス:地下鉄「松ヶ崎」駅

⑥赤山禅院

赤山禅院では中国の道教の神様、「福禄寿」を祀っています。

よく漫画とかでも出てくる、ひげが長くて頭が長くて、長寿っぽい人です。鶴や亀が周りに描かれていることも多いです笑 ざ・ご長寿先生って感じですね。

こちらも、⑤の松ヶ崎大黒天【妙円寺】と同じく修学院の方向にあります。

▲す、すごいーゴイスー。

見てください、圧巻…全部福禄寿様です笑 こわぁ。いや、かわいいのか…。
一体連れて帰りたくなりますねアハハ。

赤山禅院は、平安京(御所)の東北にあり、表鬼門に当たることから、赤山大明神は、皇城の表鬼門の鎮守としてまつられました。by.赤山禅院
1100年も歴史があるとは、京都はやはり歴史の都どすなぁ。

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住所:左京区修学院赤山町
アクセス:市バス5「修学院離宮道」から徒歩15分

⑦革堂【行願寺】

さて、ついに最後の神さん。
こちらの革堂さんは行きやすいです。ちなみに私は東寺このお堂さんを読めなかったのですが、「こうどう」と読みます。
革 なんて文字がついてるからなんの神さんなのかなと思いきや
「寿老神」さんです。こちらも長寿の神さんです。

寿老神さんと、福禄寿さんは、長寿っぽく見えるので似ているのですが、寿老神さんの方が大抵背丈が低い老人画で描かれていることが多いかと思います。
また、福禄寿さんが「ツルカメを連れている」のに対し、寿老神さんは「鹿」を連れていることが多いようです。この「鹿肉」を食べたら長寿になれるという言い伝えがあるそうな。奈良県民には怒られる

比較的観光地エリアから近く、寺町二条を上がっていくと東側にあります。
私はロードバイクで行きました。

▲革堂の境内

日本最古の観音巡礼である西国三十三所の札所(19番目)にもなっているので街中にあるお寺さんではありますが、まあまあ人がいました。

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住所:中京区寺町通竹屋町上る
アクセス:市バ205「河原町丸太町」から徒歩3分

最後には西国三十三か所なんて言葉も出てきましたが、お遍路さんのように巡礼が密かに流行ってますよね。
京都七福神巡りも一つの巡礼ではありましたが、御朱印を集めながらいろいろな歴史背景を知れて楽しかったです。
北は修学院から南は宇治なので、移動距離がかなりあります。
観光に来てやろうと思ったら、2日に分けないと無理かなと思いますが、是非取トライしてみてください。
観光ブックや観光案内に載っていない面白い京都の一面を見ることができると思います。

京都薬師12巡りもいつかしてみたいなと思ってます。
来年コロナが落ち着いたら七福神の神さんたちにもまた会いに行こう。