これまでとちょっとテイストを変えて、今回は京都が舞台となった映画「鴨川ホルモー」について紹介させていただきます。
昨日京コネラジオデビューし、映画×京都をテーマに「鴨川ホルモー」についてお話させていただいたのですが、熱弁し過ぎて最後までお話できなかったので補足情報含めお伝えできればと思います。
映画の回し者みたいになってしまいますが(笑)、この映画には京都の文化、四季、歴史が詰まっておりますので、一度ご覧になって京都観光を計画していただけましたら幸いです。
鴨川ホルモーは山田孝之さん演じる安部という二浪して京都大学に入学した主人公が、同じ京大生の高村(濱田岳さん)とバイト先で出会い、「京大青竜会」という謎のサークルの新歓コンパに勧誘されるところから始まります。
「京大青竜会」は普通のサークルだと勧誘され二人は入会しますが、実は「オニ」である式神を操って戦わせる「ホルモー」と呼ばれるバトルを行うサークルでした。この「ホルモー」という謎の競技を通じて経験する青春と恋愛を描いた物語となっています。
物語は青春ファンタジーなのでオニやオニ語とやらが出てきます。内容はぶっ飛んでおり好き嫌い別れるかもしれませんが、笑いあり、京都感、地元感満載の作品となっております。
「オニ」の見た目が豚のキャラクターのようで、始めは気色悪いなと思いながら見てましたがだんだん愛嬌があって可愛く見えてきます(笑)
中でも注目してみていただきたいのが、「京都の大学生の生活」です。
京都を舞台にした映画はたくさんありますが、この作品ほど「大学のまち、京都」を表した作品はないと思います。
京都は大学の数が多いだけでなく、京都市で学ぶ学生数は人口の約1割に相当し、全国の大都市で最も高い割合だそうです。
原作の小説を書かれた万城目 学氏が京都大学法学部卒ということもあってか、京都の大学生の姿がリアルに描かれています。
新歓コンパは三条木屋町で行うことやイベントごとは保津川下りや嵐山等の京都のレジャー、文化施設をめぐること、寮生活を送っていることなどなど、こんな人いたなあとか、懐かしいなあという感情がわいてきます。
こんな人いたなあという点では、京大生に対するステレオタイプがユーモラスに描かれています。白いTシャツをベルト付きジーパンにインしている感じとか、アメリカ出身のインテリとか、眼鏡かけがちとか、現役で入学した者は自慢しがち、そういう人はサークルの美人と付き合いがちとか・・(笑)
こんな人いそう~!というキャラクターがたくさん登場します。
ラジオでも紹介させていただきましたが、作中では実際に立命館大学、京都産業大学、龍谷大学、京都大学が出てきます。
立命館、京都大学においては衣笠キャンパス、吉田キャンパス内でそれぞれ撮影も行われていて個人的には鳥肌ものでした(笑)
京都大学のシンボル、時計台の前の大きなクスノキのベンチに濱田岳さんが座っていたのだなあ・・とか(笑)

この映画の魅力は京都の観光地、四季、お祭りがしっかり描かれていて、見るだけで京都を感じることができることです。
時間切れでお伝え出来なかった最後の魅力をご紹介します。
それは・・・垣間見える地元、京都感です。
たとえば、主人公の家や高村(友人)の寮の廊下に放置されているごみ袋。

主人公が使っていたメモが京大グッズのレポートパッドであったこと。しかもそれはM1の前期にTAKA氏が使っていたものと同じもので個人的にまたまたツボっておりました(笑)

そして、オニに受け入れてもらうための儀式が吉田神社で行われるのですが、そのシーンでは伏見で340年続く有名なお酒「玉乃光」が収められるところなどなど・・・。
ふとしたところに京都の地元感が現れています。
マニアックに聞こえるかもしれませんが、京都に住んでいると気づく点がいくつかあってそうした発見が面白かったです。
住んでいなかったらスルーしている内容ばかりだと思います。
そういった観点から一度見てみてはいかがでしょうか。